今、どうして腸内フローラなのか

今、どうして腸内フローラなのか

近年の「超高速な次世代シーケンサー」の開発、超高齢化社会といった社会的状況の変化に伴って『腸内フローラ』の重要性が認識されてきています。

今、どうして腸内フローラなのか

次世代シーケンサーの開発

以前は、腸内細菌を検出するために、便を採取して培養していました。この方法ではヒトの腸内環境でのみ生息可能な細菌は検出が難しく、時間もかかってしまいます。ほとんど「腸内細菌の世界」はわかっていなかったと言っても過言ではないでしょう。そこで登場したのが、【次世代シーケンサー】に他なりません。

 

 

次世代シーケンサーは、腸内フローラのDNAやRNA塩基配列、タンパク質などを高速かつ大量に解読する装置のことです。すべての腸内細菌が持っている16S rRNA遺伝子をPCRにて増幅してシーケンスすることで、含まれる細菌の種類や比率を算出できます。この技術により一挙に腸内細菌の研究が進化することになりました。このように考えると、腸内フローラというのは、次世代シーケンサーという技術によって「21世紀に人類が初めて知った臓器」と言えるのではないでしょうか。

喫緊の課題としての『健康寿命の延伸』

健康寿命とは、WHOが2000年に提唱した概念で「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。日本は世界でも例を見ない超高齢化社会を迎えております。平均寿命は伸びているものの、がんや骨粗しょう症、動脈硬化症などの加齢性疾患(加齢とともに増加する疾患群)は増加の一途をたどっており、平均寿命と健康寿命とのギャップは約10年あり、この平均寿命と健康寿命のギャップはここ20年間短縮できていません。医療費や介護費を消費する期間が変わらずに老齢人口が急増していることになります。加齢疾患の予防と健康の増進などによってこのギャップを短くできれば、生活の質の低下を防ぐとともに社会負担の軽減にもつながります。何らかの介護が必要なこの10年をなんとかして縮める事は社会としての最も喫緊の課題であり、健康寿命の延伸が強く叫ばれるようになっています。

2025年問題

[2025年問題]とは、超高齢社会が訪れることで生じるさまざまな影響のことを言います。 団塊の世代は、第1次ベビーブームの時期に生まれ、さまざまな分野で日本の成長を牽引してきました。 この世代が75歳以上を迎えることで、総人口1億2257万人のうち、後期高齢者の人口が2,180万人に達します。介護されるべき人口が急速に増えることになります。そして、遂に“介護難民“が生まれます!この2025年が間近に迫っている今、1人ひとりが自分の健康寿命延伸に責任を待って取り組んでいかないといけない時代、つまり、介護されないで一生生きていく対策が必要な時が来ています。そこで関心を集めているのが『腸内フローラ』であり、東洋医学でいうところの『未病治』にほかなりません。

 

 
 
 

 

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