『未病治』とは

『未病治』とは

未病治とは、まだ病気が微小な状態において治療を開始することにより病気を治療してしまうことです。21世紀は、環境の時代といわれ、未病治に注目があつまっています。

『未病治』とは

未病治とは、まだ病気が微小な状態において治療を開始することにより病気を治療してしまうことです。この未病治がいかに大切かということについて、東洋医学では古典の『黄帝内経』をはじめ多くの後世の医書に書きしるされています。そして21世紀は、環境の時代といわれ、一層、未病治に注目があつまっています。

未病とは、

二つの意味

『未病』とは、未だ病気が微小な状態のことをいいます。一般的に何か不快な症状があるにもかかわらず、検査をしてもこれといった異常が見当たらない状態といわれています。ただし、逆に実際に検査で異常所見があるにもかかわらず、自覚症状が全くないと言う場合に使われることもあります。

正気と邪気

東洋医学的には、『未病』という状態では、正気と邪気が闘争していて未だ決着のついていない状態と考えられています。この時期に邪気を払い、正気を増強してやると、未病の段階で治療できる考えられています。結果的に治療できたことになります。

 

『未病治』:「未病を治す」に対する西洋医学と東洋医学の考え方の違い

連続性の観点から

西洋医学では、何らかの症状があればそれに対して診断のための検査を行います。そこで病名を明らかにし、その病名に対して治療を行うことになります。もしそこで診断がつかなくて病名が明らかにならなければ、病気ではないあるいは治療法がないということになります。つまり、病名がつきにくい未病という状態は治療対象になりにくいことになります。
これに対して、東洋医学では、何らかの症状があれば、それを東洋医学的に分析し、“証“を立てることになります。“証“とは、自覚症状や脈診、腹診などから東洋医学独特の陰陽五行、気血水等の分析を行い総合して得られた情報です。体調や体質、環境の影響を受けた個人差を伴うものです。この“証“というものは病名と異なり、単に、【身体の状況】を示すものですから、健康な状態から重い病気の状態まで連続的に特定することができるわけです。その“証“に基づいて治療を開始することができますので、東洋医学ではまだ病気が悪化していない状態から病気が悪化した状態まで幅広く治療することが可能となっています。

証という診断方法…主観と客観、病状と病名

東洋医学では、証を立てて治療をすることになりますが、西洋医学に比べてより自覚症状を重視するために西洋医学に比べると客観性に乏しくより主観的になりやすい傾向となります。また、病名ではなく、病状を特定することからより個人差が大きい状況が生まれることになります。一般的には、このような東洋医学は正確な治療ができないのではないかと考えられますが、それを補うのが東洋医学の長い経験、数千年の歴史の中の莫大な臨床データということになるわけです。この莫大な情報量が“証“という診断方法の不正確性を補っていることになると思われます。

未病治の重要性

未病治とは、まだ病気になってない又はごく軽度な状態において治療をすることにより病気を治療してしまうことです。この未病治がいかに大切かということについて、東洋医学では古典の『黄帝内経』をはじめ多くの後世の医書に書きしるされています。唐の孫思貘の著書『備急千金要方』には、「上医は未病の病を医し、中医はやまんと欲する病を医し、下医はすでに病むを医す」と述べています。もちろん未だ病気が悪化していない状態で、その芽を摘み取ってしまうわけですからその方が良いということは明白でしょう。実はこれを支えてるいるのが東洋医学の“証という診断法“であり、歴史的に蓄積された膨大な臨床情報にあるわけです。

 

 
 
 

 

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