腸内フローラを操る

腸内フローラを操る

腸内フローラが【3K(環境、健康、経済・社会)のHUB】としての重要性を増すに伴い、「腸内フローラの制御」は、世界の喫緊の課題でもあり、私たち一人ひとりの最重要な課題として立ち現れています。

腸内フローラを操る

「腸内フローラを操る」…腸内フローラ制御は、環境の悪化した21世紀においては、環境悪化がダイレクトに私たちの腸内フローラに影響を及ぼし、腸内フローラの崩壊…ディスバイオーシスを招き、それが即、不健康な状態(未病)又は病気につながるため、日常生活において、または、社会の取り組みとして、「腸内フローラ」を制御し活性化していく必要があります。「腸内フローラの制御」は、世界共通の課題であり、私たち一人ひとりの生活習慣における課題でもあります。

 

プロバイオティックス

プロバイオティックスとは、ともに(pro)、生きる(bio)を語源としており、お互いに有益な効果をもたらすものという意味を含んでいます。一般的には、腸内環境に有益なものを指しています。代表的なものに乳酸菌やビフィズス菌があります。

プレバイオティックス


プレバイオティックスとは、プロバイオティクスである乳酸菌やビフィズス菌の増殖を促す有用な食品成分のことです。主として、オリゴ糖、食物繊維などです。オリゴ糖は、野菜、果物、牛乳などに含まれています。食物繊維は野菜、芋類、きのこ類、海藻類などに含まれています。

漢方

漢方の一つひとつの生薬を生体外で科学的に分析しても、その薬効について解明できないものが多数存在していました。腸内フローラの理解が進むにつれて、その漢方の効力は腸内細菌との相互作用にあると考えられるようになってきています。さらに漢方や漢方生薬、漢方方剤と腸内フローラとの間の関係性の理解が進めば、漢方薬で腸内フローラを活性化したり、腸内フローラを活性化して漢方の効力を高めたりすることが可能となると考えられます。最近の研究によれば、漢方処方である「大建中湯」が腸内フローラに働き、腸内細菌の菌種の多様性を高めたり、自然免疫細胞を活性化し、炎症性腸疾患に有効であるという科学的な解明がなされ、今後も漢方と腸内フローラの関係が急速に明らかになっていくものと思われます。
参考【理化学研究所.研究成果(プレスリリース)|炎症性腸疾患における漢方「大建中湯」の作用機構を解明~漢方の効能が科学的に明らかに~|2022-06-02 理化学研究所|https://www.riken.jp/press/2022/20220602_1/index.html(参照2024-03-31)】

 

地球と腸内フローラを一緒に制御する!

プラネタリーヘルスケア

「プラネタリーヘルス」とは、地球環境と人間の健康が相互に影響しあうとする概念です。東洋医学では、天人相関、あるいは天人合一という概念がありますが、近似的な概念であると考えられます。現在は「人新生」(ジンシンセイ)と呼ばれるほど、人類の活動がかつての小惑星の衝突や巨大地震、火山の大噴火に匹敵するような地質学的な変化を地球に刻んでいるとされる時代です。人類の活動がかつてなく地球につよい影響を及ぼしているということに他なりません。そんな地球の上で、腸内環境を良くして自分を取り戻すこと、崩れていく地球環境を回復して地球を健康にすること、これら二つは一見違う次元に見えるかもしれませんが、それを同時に実現するのが「未病治」そして「よく生きる(Well-being)」の実践に他なりません。そして、地球環境と人間の健康の共通の実践的なキーワードとして、【土の浄化】が立ち現れてきます。


ミクロの世界とマクロの世界を統合する!

更に、「腸内フローラ」は、3K(環境、健康、経済・社会)のHUBとなっていると書きましたが、今までは人の力の及ばなかった地球環境まで人の活動が強くなったのであれば、この腸内フローラの環境をもなんとか制御していきたいものです。マクロな世界(環境、健康、経済・社会)とミクロな世界(腸内フローラ)の統合が課題となっています。今後はいかにして腸内フローラを制御するかが人類にとって重要な課題となるでしょうし、また、腸内フローラと相互作用がある漢方の重要性も増してくると思われます。そして、統合医療は、『西洋+東洋』の医学から『ミクロの世界とマクロの世界』を統合する医学へと生態学的転回を始めています。


 

 
 
 

 

ギャラリー

  • 更年期を「東洋の知恵」で「よく生きる」
  • 『未病治』でよく生きる well-being
  • 『未病治』とは
  • 未病の原因
  • 『よく生きる』と『未病治』
  • 三世代未病治とフェムテック
  • 腸内フローラ
  • 腸内フローラとは
  • 今、どうして腸内フローラなのか
  • 腸内フローラと3K「健康、経済、環境」
  • 腸内フローラを知る
  • 腸内フローラを操る
  • 大名内科漢方クリニックの概要
  • 大名内科漢方クリニックの所在地
  • FAQ
  • プライバシーポリシー